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2017/11/10

商工会議所の異端児として、誰もしたことのないことを切り開きたい

宮崎商工会議所 専門経営指導員 杉田剛さん



宮崎商工会議所の専門経営指導員、杉田剛さん。得意の経済知識を活かし、経営支援、ビジネスマッチング、商談会運営など、さまざまな角度から宮崎の企業を支える縁の下の力持ちです。

自らのことを「商工会議所では異端です」だと笑う杉田さん。積極的にセミナーを開催したりイベントをしかけたりと、新しい商工会議所の在り方を体現し続けています。その原動力はどこにあるのか、杉田さんの胸の内にせまりました。

地域に閉じない起業家を育てる



商工会議所のミッションは「企業の活力強化と地域振興」。杉田さんの業務は、経営支援全般から就職を希望する高校生の模擬面接官まで多岐にわたります。

そんななかで、杉田さんの転機となったのが2010年に起こった口蹄疫でした。畜産業が落ち込んだことにより、サービス業や観光業など宮崎経済のほとんどに大変な経済的な損失が広がりました。商工会議所はその打開策としてプレミアム商品券を発行しました。

杉田さん「宮崎の経済が内向けに回っていることは、薄々分かっていましたが口蹄疫の打撃ではっきりと数字に表れてしまいました。

商品券の発行で目の前の経済循環を補いつつ、経済の構造そのものが変えなければまた同じことが起きてしまう。県内で一つの産業分野が危機に陥っても、県外からの外需で経済が回り補填し合えるような仕組みをつくっていくことが重要だと実感しました。」

そうして地域に閉じない起業家を育てるため、宮崎のスタートアップ企業を発掘、応援する「みやざきスタートアップセンター」を立ち上げました。


「考える人を増やし、実践すること」がミッション



「みやざきスタートアップセンター」で杉田さんが企画をしたイベントの一つに、今年で5回目を迎えた「ビジネスプランコンテスト」があります。

ビジネスのアイデアを発表し、受賞者が起業支援を受けられるこのコンテストは、年々広がりを見せており、「考える人を増やし、実践すること」をミッションとする杉田さんのライフワークにもなっています。

「自分が提案した企画を認めてくれた専務や局長たちに恥をかかせるわけにはいかない。絶対に泥を塗りたくないので非常に責任感が伴います。

自分の想いを発表することで、色々な人と交わり多様性を受け入れ、他企業との出会いから連携が始まることもあります。参加者の方がコンテストを通じて明らかに伸びていく過程を見ていると、やってよかったなと思います。」


「誰のために仕事をしているのか」



東京の大学を卒業後、NTTに就職をした杉田さん。新人の頃、60歳の営業マンから言われ続けた「誰のために仕事をしているのか」という言葉が、今でも杉田さんの柱となっているそうです。

NTTで300件の法人営業をしているうちに会社の仕組みに興味を持ち、もっと「会社」というものを知るために、中小企業診断士の資格勉強をスタート。中小企業大学校に入学し7ヶ月間寮の仲間たちと朝の4時まで議論を交わしたりしながら、財務からマーケティングまで経営のことをみっちりと学び、資格取得にいたりました。

杉田さん「学校の同じ班には超大手財閥会社の社長もいました。60代後半で身分を隠して朝まで議論をしてくれて、その姿勢から非常に多くのことを学びました。当時の出会いは今も僕の中に息づいています。」


子どもたちに出会いと選択肢をプレゼントしたい



「社会人になってからの方が勉強している」と話す杉田さんは、県の読書活動推進委員としての活動も積極的に行っています。また、高校教員と企業のマッチング会を行うなど、若者の進路選択においても強い関心と責任感をもっています。

杉田さん「僕は教えることはできないけれど、お伝えすることや出会いの場を作ることならできます。中学校で起業家のスピーチがあったとき、アンケートで90%の生徒が“起業したいと思った”と。その選択肢を知るだけでも価値があると信じています。

宮崎観光の父である岩切章太郎さんは、中学校のときに新渡戸稲造の公演を聞いて人生が変わったそうです。出会いですよね。大人が子どもたちに出会いと未来の選択肢を与えてあげることも、大切なミッションだと思います。」


情報を分け与えても僕の炎は減らない



最後に、宮崎の働く人たち、そしてこれから働く若者たちを支えるために奔走する杉田さんに、今後の目標を聞きました。

杉田さん「僕のやっていることって、商工会議所の中では異端なんです。でもやらせてもらえる限りは、誰もやったことのないことをどんどん仕掛けていきたいですね。

“宮崎のくせにこんなことしてる”って言われるのって称号だと思っています。宮崎って全国的に見てもノーマークなので、“宮崎のくせに”“杉田のくせに”って言われるような足跡を残したいです(笑)

情報や人をつなぐのは、“ロウソクの炎”と同じです。分け与えても僕の炎が減るわけではないので、どんどん分け与えていって広がって欲しいです。逆に僕の炎が減ってしまったら、分け与えてくれた人たちが悲しむと思うんですよ。ですので、僕の中の火は燃え続けていないといけない。これからもメラメラと燃え続けます!」

商工会議所の殻を破り走り続ける杉田さん。今後どのようなうねりを起こしながら宮崎の企業を盛り立てていくのか、注目です!

(Text:齋藤めぐみ)

杉田剛:1975年宮崎市生まれ。宮崎商工会議所専門経営指導センター課長補佐、中小企業診断士。青山学院大学卒業後、東京で通信キャリアに勤務。2007年宮崎商工会議所入所。5年間地元商店街活性化事業に取り組んだのち、現在は経営支援全般を担当するほか、みやざきスタートアップセンターを立ち上げ、ビジネススクール、ビジネスプランコンテスト、商談会の企画・運営を展開。会員企業と県内のすべてのメディアを繋げるプレスリリースゲートウェイなどを運用中。

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