2024年11月29日にインタークロスにてPhotoshop、Illustrator、Adobe Firefly、Adobe Expressなどをテーマにした勉強会が開催されました。
今回の勉強会はCeeBeeDeeが主催し、インタークロスを会場にしておこなわれました。
セッションを担当したのは、デザイナー/アートディレクターの黒葛原 道さん、アドビ株式会社の岩本 崇さん、Adobe Community Expertのおかしんさん、株式会社スイッチの鷹野 雅弘さんの4名です。
イベント開催の告知直後から多くの参加申し込みがあり、キャンセル待ちが発生するほどの盛況ぶりでした。
イベント冒頭では全員参加のじゃんけん大会が開催され、じゃんけんに勝ち残った人にはノベルティグッズのプレゼントがありました。
最初のセッションは黒葛原 道さんによる『PhotoshopとCamera Rawで学ぶ、基本のレタッチ』です。
PhotoshopとCamera Rawを活用し、色調補正や露出調整、トーンカーブの使い方など、プロが実践するテクニックを実演しました。
そもそもRAWデータとはどういうものなのか?という解説から始まり、人物の肌の色だけを調整する、背景の空の色だけを調整するといった方法についても説明がありました。
撮影した環境によっては画面が暗くなってしまうことや、本来の色味を再現できていないこともあります。
こうした写真でもレタッチをおこなうことで生まれ変わることを実感できたセッションでした。
本来はここでセッション終了の予定でしたが、進行役の鷹野さんから「まだ時間があるのでAdobe Expressの話もしてもらえませんか?」というオーダーが発生。
黒葛原さんも快諾し「生成AIを使ってバナーを作る講座」が急遽始まるという、嬉しいハプニングもありました。
このセッションではLightroomと連動した機能の紹介もあり、時間いっぱいまで学ぶことができました。
2番目のセッションはアドビ株式会社 岩本 崇さんによる「担当者よりお伝えするデザイン製品の最新情報」です。
岩本さんが宮崎でセミナーをするのは15年ぶりとのこと。
40年前に2名からスタートしたAdobe社の歴史の紹介から始まり、現在提供している製品の説明やAdobeが提供する生成AI「Adobe Firefly」についての紹介がありました。
生成AIの利用で気になるのがどのように学習されるのかという点です。
Adobe Fireflyではクリエイターの権利を守りながら安心して商用利用してもらうために、学習に利用するコンテンツについては明確なルールを持って取り扱っていることについても説明がありました。
Illustrator、Photoshopの新しい機能やサービスの紹介のほか、現在開発中の3Dツール「Adobe Project Neo」のデモもありました。
続いてのセッションは、Adobe Community Expertのおかしんさんによる「After Effectsを使って、写真を加工していくテクニック」です。
おかしんさんはYouTubeやWeb広告の動画編集を専門としており、映像やデザイン分野の講師も勤めています。またAdobe Japan Prerelease Advisorとして、Premiere ProやAfter Effectsのベータテストにも関わっています。
After Effectsといえば動画制作に特化したアプリですが、上手く使うと写真加工や装飾にも活用できるそうです。
今回のセッションでは、アニメーション作成のワークフローを応用し再生されたアニメーションからちょうど良い表現になっているシーンを画像として書き出すことで、動きのある画像を作るテクニックの実演がありました。
休憩時間を挟み最後のセッションは、株式会社スイッチの鷹野 雅弘さんによる「え?いつから!?」見落としがちなIllustratorアップデート、ベスト10」です。
ここまでのセッションの内容を補足する形で、PhotoshopやIllustratorでアップデートされた内容の紹介や時間短縮や作業効率化に繋がるテクニックの紹介がありました。
今月から実装された機能についても紹介があり、気付かないまま使っているともったいないような機能も盛りだくさんでした。
いつもどおりの慣れた手順で作業しがちですが、新しい機能を覚えて使いこなせば面倒な作業もあっという間に終わらせることができるかもしれません。
約3時間半となるイベントでしたが、多くの発見を得られた時間になりました。
生成AIも搭載しますます進化するAdobeのアプリケーション。今後のアップデートも楽しみです。
今後もイベントの模様をお届けしていきたいと思います。