2025年2月21日にインタークロスにて『現場のクリエイターの推し事』と題した勉強会が開催されました。
今回のイベントは、デザイナー/アートディレクターの黒葛原 道さんが主催するコミュニティ「みんなの学校」が主催し、インタークロスを会場にしておこなわれました。
イベント情報の公開直後から多くの参加申し込みがあり、当日は座席を増やして開催。デザインを勉強中の学生や仕事で制作業務に取り組んでいる方など、50名を超える参加がありました。
最初のセッションは、山内愛子さんによる「ただテンプレートを使うだけじゃない!Canvaでイメージ通りのデザインを作る方法」です。
宮崎を拠点にフリーランスとして、デザイン制作やSNSマーケティング業務をおこなっている山内さん。2022年からはCanva公式クリエイターとしても活動し、山内さんが提供するCanvaテンプレートの中には15万回以上使用されたものもあります。
無料でスタートすることができて、初心者でも簡単にデザインができることから注目が集まっているCanva。
今回は無料で提供されているテンプレートを上手にアレンジし、目的にぴったりのデザインを作るためのコツを、お悩み別に分けて紹介しました。
Canvaは便利なテンプレートやデザイン性の高いフォント(文字)などがたくさん用意されていますが、種類が多いからこそイメージに合ったものを見つけるだけでも時間がかかります。
セッションの後半では、山内さんから無料で使えるおすすめフォントの紹介もありました。
次のセッションは、あべゆりさんによる「ウェブアクセシビリティはじめのいっぽ」です。
あべゆりさんはウェブアクセシビリティスペシャリスト/コーダーとして、宮崎で制作業務をおこなっています。
今回のセミナーで「ウェブアクセシビリティ」という言葉を初めて聞いた参加者も多く、あべゆりさんのセッションでは「今日はまずウェブアクセシビリティという言葉を覚えて帰ってください」というメッセージからスタートしました。
アクセシビリティが高い状態とはどのような状態なのか、そしてアクセシビリティが低いとどんな困り事が起きるのか、あべゆりさんが事例を交えながら解説をしてくれました。
セッションの中で特に印象的だったのは、「アクセシビリティとは特定の対象者に配慮するためだけのものではありません」と強調していたことです。
動画サイトに字幕がついていること、東京のセミナーを宮崎で視聴できること、牛乳パックの注ぎ口につけられた凹み、こうしたものの中にもアクセシビリティを高める工夫がされていることが分かり、発見を得られたセッションでした。
休憩時間を挟み、最後のセッションは黒葛原 道さんによる「Photoshopレタッチ術 小ネタ編」です。
冒頭のあいさつで「趣味はPhotoshopです(笑)」と自己紹介をした黒葛原さん。
時間内でできるだけたくさんのテクニックを紹介します!と宣言し、セッションがスタートしました。
簡単な操作でTシャツを着た人物のTシャツの部分だけ色を変えるテクニック、無地のTシャツにロゴを違和感なく合成するテクニック、遠近感のある壁に別に作成したロゴを合成するテクニックなど、合計9つのテクニックをすべて実演形式で紹介。
データが完成する度に会場からは感嘆の声と拍手が起こっていました。
Photoshopには便利な機能がたくさん用意されていますが、ほとんど使ったことがないフィルタや効果があるという人も多いはず。どんなことができるか分かれば使い道が広がりそうです。
3つのセッションを終え、参加者からは「さっそく家に帰って試したい!」といった声もありました。
イベントの最後には主催の黒葛原さんから今後のセミナーの開催予定のアナウンスもありました。
今後のイベント情報もこちらのページでお届けしていきたいと思います。
イベントの情報とコミュニティのサイトは以下のページをご覧ください。
みんなのデザイン研究所イベントページ
みんなの学校コミュニティサイト